中国最大の霊芝の産地として名高い「大別山」。霊芝栽培に最適な土壌、湿度、温度が備わっており、良質な霊芝を産出することで知られています。
中国では「大別山」という地名がそのままブランドとなっており、最近では「大別山」以外の霊芝にもこの地名を付ける偽商品も増えています。
中国政府の環境保護政策の関係からこれから先の森林伐採が禁止されたため、大別山産の霊芝は現状よりも大きく産出量が増えることはないでしょう。
そのため大別山の霊芝が益々貴重になってくると言われています。国友永康堂の霊芝は大別山で最も大きい栽培施設であるため、政府の協力で製品の保護がすすめられています。
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安徽省西部 大別山 |
霊芝が育成される榾木(とっこ)で霊芝の胞子を培養します。大別山では人工的に湿度や温度を作り出す必要がないため、自然の恵みをそのまま霊芝に凝縮させることができます。
榾木は大別山の広葉樹をそのまま使うため、霊芝と相性の良い、自然な培養環境を作り出します。
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 霊芝菌の培養 |
霊芝が育つのに最も適した環境をつくります。風・温度・湿度、そして微量の光。近年、工場での大量栽培が主流となる中、養分の多い天然と同品質の霊芝を栽培するためには、このようなゆとりをもった広大なスペースが必要です。
霊芝栽培は土の養分をたくさん吸収するため、良質の霊芝を産出し続けるためには栽培をした翌年には同じ場所で栽培をすることができません。
国友永康堂では栽培をしたら2年間かけて土を戻します。日本のように限られた土地の場合には栽培場所を変えることは難しいですが、土地の広い「大別山」ではそれが実現できるのです。
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 霊芝栽培所 |
大別山は一帯が原始森林に囲まれているため朽木が作り出した養分豊富な土壌をもちます。
適度な湿気が土をさらに豊かにさせ、人工肥料を使わずに立派な霊芝を育てることができます。
国友永康堂の霊芝は1年に1回8月に採取をしますが、その後2年間は施設を解体して、天日の下で土が戻るまでじっくり休眠させます。
霊芝は大別山の特殊な気候と土壌が作り出す奇跡のキノコなのです。
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 豊かな土壌 |
霊芝栽培において光と温度の調節は欠かせません。工場栽培のようなエアコンは使用せず、通気性の高い被いだけで調節をします。
大別山はお茶の産地でもあることから湿度が高く霊芝の栽培には最適です。強い光で霊芝の湿度が奪われないように細心の注意を払っています。
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 霊芝に適した光と温度 |
毎年8月になると霊芝は傘いっぱいに胞子を付けます。その胞子1粒1粒が未来の霊芝へと成長するための成分と遺伝子をもっています。
胞子は4〜10ミクロンという非常に小さい粒子であるため、微風が吹いただけでも飛ばされてしまいます。
そのため胞子をつける時期が近づくと、囲いをしたり袋を被せるなどして胞子を採取する準備をします。
霊芝の発育を損ねないように環境管理をしながら採取をすすめる技術は大別山に伝わる長年の経験と伝統も大きく影響しています。
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 霊芝胞子の採取 |
いよいよ胞子を着ける時期が近づいてきました。工場で人工的に栽培をした場合には1年に2〜3回胞子を採取することができますが、
大別山のような自然環境で栽培をする場合には毎年8月の1回だけが胞子を採取できるチャンスとなります。
胞子が死滅しないように温度・湿度の管理は慎重に行なわなければなりません。胞子の採取が成功したとき、栽培所のスタッフが最も安堵に包まれる瞬間です。
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 1年に1度の胞子 |
霊芝の傘の部分(子実体)の上に胞子が吹いています。コーヒー色の独特な粒子は胞子ならではの香りを発します。
霊芝は他の植物と違って虫がつきにくいため、農薬を使ったり防腐剤を使う必要がありません。
胞子は二重の堅い殻で覆われているためこのままではお飲み頂けませんが、堅い殻で覆われているからこそ、精製工場まで安全に運ぶことができるのです。
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 霊芝胞子の様子 |
1年に1度、そして1kgの霊芝から僅か1gしか採取できない霊芝胞子粉。その希少性が数字からも分かります。
霊芝だけでも栽培が難しく手に入れるのが困難であるにも関わらず、その胞子となると僅かな人の元にしかお届けすることができません。
採取量が少ないが故に日本での流通量が少なく知名度も低いですが、霊芝のことをしっかりと勉強している人は「霊芝胞子粉」のもつ能力を身をもって体感しているのです。
大切な人にしか教えたくない究極食品。それが「霊芝胞子粉」を隠れたブームにしている理由かもしれません。
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 貴重な霊芝胞子粉 |